最終更新日 2023年5月12日 by plexus
「オール電化のメリットが知りたい」
「オール電化のデメリットってあるの?」
「ガスを使えなくなるデメリットを知りたい」
これからマイホームを建てる場合、オール電化を採用したいと思うこともあるでしょう。
それ自体に問題はありませんが、安易に決定するのは良くありません。
そこでポイントになるのは、メリットとデメリットをしっかり把握したうえで何も問題がないのか十分に検証をすることです。
もしデメリットの数がメリットの数を上回っているなら、従来どおりガスの設備を採用した方が暮らしやすいかもしれません。
いずれにせよ、うわべのセールスポイントだけを見て判断しないことが、自分に合った住空間を入手するために欠かせない条件となっています。
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目次
すべての設備のエネルギーを電気でまかなえる
オール電化の最大のメリットは、文字どおりすべての設備のエネルギーを電気でまかなえることです。
そのため、基本的にはガスというインフラが不要になります。
これによってガス漏れや火災などのリスクを減らせます。
近年の新築の場合は換気やガス漏れ警報などのシステムが備わっているでしょう。
それでも万全とはいえないのが実情であり、実際にさまざまな事故が起こっています。
電気であっても事故がゼロというわけではなく、漏電による火災などの危険性は残っています。
しかし、やはり直接的に火を扱うことがなくなる分だけ、日常に潜む脅威をなくせるという点は大きなメリットです。
ガスを使用できなくなる
一方、そのメリットの裏返しとして、ガスを使用できなくなることが挙げられます。
それが顕著に表れるのは料理における火力不足です。
一気に過熱したい場合はやはり強火が必要になりますが、電気だけでそのレベルに達するのは容易ではありません。
電気コンロなどを用いて調理するため、間接的に熱を伝えるしかないからです。
たいていの料理はそれでも問題はありませんが、一部の肉料理などにおいては食感に決定的な差が出てしまいます。
したがって、料理にこだわりがある人はあえてオール電化を避ける傾向もありました。
ただし、近年は電気でも高熱を出せるものが増えてきているので、このデメリットは解消されていく方向に進んでいます。
今後も進化していくことが予想されるため、しばらく我慢でできるなら大丈夫という考え方も可能です。
自給自足を行いやすい
オール電化のメリットとして自給自足を行いやすいことが挙げられます。
最初から太陽光システムを新築が増えてきています。
太陽光パネルの取り付けを義務化する動きも見られるようになりました。
生成された電気は自宅の設備で使用できるため、電力会社から購入する分を減らせます。
つまり、大きな節約効果を見込めるというわけです。
天気が悪い日などは発電量が減るので自分で買う必要はありますが、晴れているときなら大半をまかなうことも不可能ではありません。
設備の導入にかかる費用が気になるという人もいるでしょう。
確かに普通の新築よりも100万円以上高くなることは覚悟する必要があります。
しかし、上述のように電気代を節約できるので、長期的にはトータルで得をする結果になりやすいです。
余った電力は売れるため副収入として期待できる
しかも余った電力は売れるため、副収入として期待できるという魅力もあります。
そう言われても、夜間に電気をたくさん使うので意味がないと思う人もいるかもしれません。
太陽が出ていないので、その間は電気代が高くなりやすいのは当然です。
とはいえ、この点に関してもしっかり対策できるようになっています。
蓄電池を導入しておけば、日中に発電した分を夜間に繰越せるため、電気代が一気に上がることを避けられます。
大容量のバッテリーであれば、常に蓄電した状態を維持することで天気が悪い日にも対応が可能です。
これは日常生活に役立つだけでなく、非常時においても頼もしい武器になってくれるでしょう。
災害によって停電が起こった際、電力会社からの電力供給が途絶えても、自宅の設備は稼働し続けてくれます。
ガスが途切れると復旧までとても時間がかかる
ガスが途切れると復旧までとても時間がかかってしまいます。
配管は地中に埋まっているのが一般的であり、工事を容易に進められない状況になることが多いからです。
そもそも現地まで重機を運べないことも珍しくありません。
それに比べると電気の普及は早いほうですが、それでも数日かかってしまうケースも多いです。
一方、太陽光システムと蓄電池を備えたオール電化なら、停電になる前とそれほど変わらない生活を継続できます。
もちろん被災している場合は不便な点が出てきますが、それでも電気を使えるというメリットはとても大きいです。
特に冬場に暖房機器機を使えることは生命の維持にも直結します。
近年の夏は猛暑なので冷房機器を使用できることも恩恵は小さくありません。
水が供給されているなら、入浴や料理も問題なく行えるでしょう。
まとめ
このように日常と非常時の両方において優れていることが魅力であり、安全志向の人たちにも人気があります。
省エネ家電が多くリリースされるようになり、ランニングコストも以前より下げられるようになりました。
さらに電力会社やプランをうまく選定することでも支出の削減が可能です。