今後の製薬会社に求められる事を関井氏に聞く

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最終更新日 2023年5月12日 by plexus

「製薬会社に将来就職したい」
「日本の医療が抱える問題に真剣に取り組みたい」
「関井圭一氏の経歴や現在を知りたい」

今後の製薬会社に求められるのは、新しい薬の開発は当然として、安い薬を提供するという事も期待されるようになるでしょう。

というのは、どんどんと薬代が高くなるという傾向があるからです。

ジェネリック医薬品などが登場したことで、薬が安くなるという事をイメージした人も少なくはなかったと思われますが、薬はどんどんと新しいモノが開発されているので、昔の薬はあまり使われなくなるという事があり、特許が切れたから安いモノが使えると言っても、それを使用すること自体が少なくなっているので、あまり薬が安くなることには貢献していないという事があるわけです。

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歯科治療におけるインプラント

癌の新薬で使用すると数千万円もするという新薬が登場

薬が常に進化を続けているという事は望ましいことではありますが、高い薬ばかりになってはお金持ちしか命を守れないという事になりかねないというのが懸念される事になってきているといっても良いでしょう。
特にこのことが象徴的に出てきたのが、癌の新薬で使用すると数千万円もするという新薬が登場して来たことでした。

これは世間でも大きなニュースとなりましたから知っている人も多いかもしれません。

使用する本人は健康保険やその他の保険などで毎月数万円の負担で済むのですが、保険として払われるお金は数千万円となり、この負担をするのは保険の加入者、即ち国民全員ということになるわけで、これによって保険のシステムそのものが崩壊するという事になってしまうことも懸念されたわけです。

健康保険の問題点として、国民全員に強制的に加入させているという事があります。

このため、医療を安く受けることが出来るという事になっているわけですが、あまりにも高額な負担となる人が多くなると、このシステムが破たんをすることも考えられるわけで、自由に高い薬を使うわけにはいかないということがあるわけです。

この問題は道徳とも関係してきますし、薬の開発費だけではなく、健康保険や他の保険のシステムとも関連して考える必要があるのでとても難しい問題となっているわけです。

常に新しい薬の開発は収益と関係なく課される

ですが、製薬会社には常に新しい薬の開発というのは収益とは関係なく課されると考えることも出来ますから、これを支援するのは政府としても当然という事にもなり、高い薬の開発をやめさせるという事も出来ないのが現状という事になります。

薬が安く出来れば一番良いのは当然ということになりますが、製薬会社も収益を上げなければなりませんから、この収益と道徳と保険システムなどの間で常にバランスを取る事が求められるのが難しいところということになるのでしょう。

収益を優先させてると保険のシステム自体が維持できなくなりますし、そうなれば製薬会社にとってもメリットが少なくなってしまいます。

今のところ高額な薬を開発出来るのは、こうした保険のシステムがあるからこそといいうこともあり、そうでなければリスクの高い新薬は出来るだけ開発しないでおこうという事になる可能性も出てきます。

新薬の開発はとてもむずかしく、言ってみれば偶然に期待するしかないということが言えたりします。

そのような偶然に期待してビジネスをするわけにはいかないというのが、製薬会社の本音という事が言えるでしょう。

それでも開発を期待するのであれば、出来た薬は当然高く買ってくれる補償が必要というということになります。

そうでなければ、薬の開発自体をしり込みすることになり、これによって救える命が救えなくなるという事も出てくるかもしれません。

安い薬を作ることは出来そうで出来ない

そのため、安い薬を作るというのは出来そうでなかなか出来ないのが現状というわけです。

高い薬はある意味ではそれだけ収益が出るので会社としては、そちらをメインに作りたいと考えますし、そうするのが会社として当たり前の行為になるわけですが、薬という特殊なものを商品としているので、道徳的な事も求められていると考える事も必要でしょう。

ですから、島田製薬などの製薬会社には収益性と道徳のバランスをしっかりととってもらう事が求められるようになるという事になるのかもしれません。

時代がいかに進化しようとも人は必ず病にかかるものですし、薬が無ければ治らない病というのも確実に存在することになります。

そのため、薬が売れることになるわけですが、収益だけを考えるとお金持ちしか自分の薬を買えない世界が実現することになり、これは道徳的には許容されることは無いでしょう。

そのため、バランスを考えてほど良いところを探す必要があるという事になります。

具体的には、健康保険のシステムが崩壊するような新薬はどんなに凄いモノであっても望ましいとは言えないでしょう。

まとめ

健康保険のシステムが維持できる範囲で新薬は開発されるべきで、それを揺るがすようなところまでの高額なものとなれば、それは当面は諦めておいて、さらなる別の技術が開発されるような事を待って新しいモノを考えていくという事が必要になるのかもしれません。

そして、今までの薬に関しては出来るだけ安くすることも求められるようになります。