最終更新日 2023年5月12日 by plexus
土地を造成する時や斜面が崩れるのを防ぐために作られるものが、土留めや擁壁と呼ばれるものです。
現代では多くの場所で見ることができるもので、その高さも人の背丈以上のものも珍しくはありません。
これらを作るには大変な労力が必要なもので昔はそれほど多く見られるものではありませんでしたが、現代では重機を用いて作ることが可能となっており、また優秀な資材が開発されていますからそれらを用いて必要とあれば積極的に作られるようになっています。
土留めとは
二つの言葉は使われてますが基本的には、土留めは法面や崖、盛土などが風化や雨によって崩壊するのを防ぐために土を留めるためにコンクリートブロックや石、現場打ちなどの方法を持って壁を作るものです。
擁壁はこの壁のことを指しており、いずれの場合にも土を留めて地形が崩壊するのを防ぐことを目的として作られます。
少しの高さであってもこれらを作っておかなければいずれ風雨によって崩れてしまい斜面となってしまいますし、斜面も急な角度であればそれらが削られてしまうものです。
土留めに使われる素材
土留めに使われる素材は様々で古い時代には木を用いたものがみられましたが、耐久性を求める場合には石や鉄といったものを用いるほか、現代ではより便利なコンクリートが用いられるものです。
一時的なものであれば杭を打って板を差し込むなどして壁を作る方法が用いられますし、大きなブロックを置いていく方法も用いられます。
いずれにしても、作られるさいには目的に応じて素材や工法が選ばれるもので、それによって耐久性は大きく変わってくるものです。
土留めでも仮説を目的として設置する場合には撤去しやすい方法がとられますが、建物や道路を作るときに用いられる場合には長期間にわたって機能する耐久性のある方法が使われます。
この場合に使われるのがコンクリートで、半永久的に機能させること可能です。
木の場合には時間が経過すれば腐ってしまいますから永久に持たせることはできませんし、鉄も同様に錆びてしまいます。
またこれらは一体化して作られるものではないため弱い箇所から崩壊していくため、強度という点では長期間にわたって安定的に機能するものではありません。
宅地造成などでも広く用いられている方法
このようなことから、長期間にわたって機能させる必要がない仮設として用いられる一般的な方法です。
一方でコンクリートで一体形成してしまえば大きな岩が作られるようなものですから、長期間にわたって止めとして機能させることができます。
宅地造成などでも広く用いられている方法で、鉄筋を入れることにより変形も起こさせずに巨大な一枚の壁を作ることが可能です。
このようなことから多くの場所で広く使われている方法で、費用もかかりますが長期間にわたって使うことができるので効果は長くコストパフォーマンスに優れます。
しかし一度作ってしまうと簡単には壊すことができませんから、作る時には場所を考えて行う必要があります。
ブロック状に工場で作って現場で組み立てていくという方法
この方法で作る場合には型枠を作ってそこに流し込むことによって作り上げるというものですが、この場合には施工に時間がかかるデメリットがあり、これらを解決するために作られるようになったのはブロック状に工場で作って現場で組み立てていくという方法です。
大きなブロックを設置するだけという方法もありますがこの場合には、コストもかかりますから効率的ではありません。
このためL字に形成したブロックを設置して、その上に土を盛ることによって土の自重で壁を立たせるという方法も用いられるようになっています。
また単に設置するだけでなく互いのブロックを接合することにより安定性を増すことができるため、地震にも強いものを作ることが可能です。
土留めを作る理由は様
土留めを作る理由は様々ですが個人の場合には、道路よりも高低差のある場所に家を建てる場合に用いられます。
また山間部など傾斜地では平らな土地を作るために壁が作られることになります。
石垣も止めの一つですが半永久的に持つものではなく時間の経過とともにゆるんでくるもので、特に際に建物を作ったり工作物を置きたいと言った場合にはその重みによって崩壊する原因にもなってしまうのです。
しっかりとコンクリートで作ることにより崩壊することを防ぐことができるため、長期間にわたって安定して使うことが可能となります。
一方でこれらを作るときに気をつけなければならないのが、雨に対する対策で水抜き穴を作っておくことが大事です。
ちゃんとした施工業者であればそれらも考慮して作るものですが、そうではない業者によってはしっかりと水の抜ける穴を作らないということもあります。
まとめ
すぐに影響が出るというものではなく、時間の経過とともに問題となってくるものです。
またコンクリート製の土留めを作る場合には重量が大きくなるため、地盤おかえりをしておく必要があります。
これらのコーチをしっかりと行なっていなければ将来的に地盤が沈むといった影響が出てくる可能性があるものです。
打放し土留めコンクリート