最終更新日 2023年5月12日 by plexus
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不要な切手は売ってしまいましょう!
物を送る手段が多様化した現代では、切手を大量に買い込んでストックしておく家庭は少なくなったかもしれません。
しかし、かつてコレクションしていた方や、コレクションしていた方が亡くなった際のご家族の方など、その処分に困っている人は少なくないことでしょう。
こうした場合の有効な選択肢は、ズバリ売ってしまうことです。
買取は専門の業者のほか金券ショップでも行っているため、売れる場所を1つも知らない、という人はあまりいないかもしれません。
ただ、なぜ買取の需要があるのかについてはあまり詳しく知られていないと思われます。
切手が買い取られる最大の理由はコレクターがいるからです。
何かを収集したことのある経験がある方なら理解できると思いますが、一度集めだすとリストを完璧にそろえないと気が済まない、という人はどの世界にもいるものです。
希少価値があれば相場がだいたい決まっている
例えば、自分の生まれた年に発行された切手を種類問わず全て揃えたい、などというニッチな需要もあるのです。
この場合、たとえ一般には希少価値がなくとも、その方にとってはコレクションの最後の1ピースになる、ということもありえるため、額面以上の金額を出してでも買いたい、ということも珍しくないのです。
希少価値があれば相場がだいたい決まっており、それだけで価値があるものですが、それほど希少価値のない場合、価格を大きく左右するのはその保存状態や保存方法です。
ちょっとした違いで買取価格に差が生じる場合も少なくありません。
少しでも切手を高値で買い取ってもらうには
では、少しでも高値で買い取ってもらうためには、どのようなことに気をつけて保管しておけば良いのでしょうか。
まずは、当然のことですが、「綺麗な状態」であることです。
シミや変色、日焼け等を防ぐために、ファイルや専用のシート、ストックブックなどに入れておくのが良いでしょう。
もちろん折り目がつくと価値は下がってしまいますので、柔らかいシートに入れた場合は、そのシートをどう保管するかもまた重要です。
また、四辺のうち二辺が空いているクリアファイルよりも、ジップロックなどの封をできるものがおすすめです。
紛失を防ぐと同時に、空気からも遮断できるため、汚れや風化もある程度抑えられるからです。
総合すると、透明なジップロックで封をした上で、折り目がつかないようにポケットファイルなどに保管するのが一番望ましい保管環境であると言えます。
バラの状態よりもシートの方が買取額は高くなる
また、バラの状態よりもシートの方が買取額は高くなるのが一般的です。
保存するときは、それがコレクション目的であっても通常の使用目的であっても、理由がなければシートから切り離さずに保管しておくのがベターです。
こうしておけば、いざ売るとなった場合、高値で買い取ってもらえる可能性が大いに高まります。
シートのフチを囲む余白部分(よく「耳紙」と呼ばれます)についても、切り取られていない方が価値が上がります。
コレクターは、少しでも購入当時の状態を望むからです。
相見積もりをすること
買取に出す際のもう一つの注意点としては、「相見積もり」をした方が良いという点です。
相見積もりとはもちろん、複数の切手買取業者に見積もりを依頼する事ですが、これはあまり手間をかけずにこれを行うことが可能です。
というのは、切手の場合、専門の業者であれば、画像があればかなり正確な査定が可能であるからです。
つまり、何件も業者をはしごする必要がないのです。
どこの業者も見積もりのためのメールアドレスを用意しているはずです。
アドレスが公開されていなくとも、電話やお問合せフォームから連絡すれば、たいていの場合は教えてくれます。
その場合、コレクションの中で最も価値のありそうなものを引き合いに出して、例えば「日本・フィンランド外交関係樹立100周年の切手をはじめとして買い取ってもらいたいものが50枚ほどある」などと問い合わせると、業者の真剣度合いも変わってくるでしょう。
スマホで撮影し説明のためのメモを添付してもOK
添付する写真ですが、今はスマホのカメラの性能がかなり上がっていますので、スマホカメラで十分です。
写真を撮る際は、ある程度の量をまとめて撮ってしまっても問題ありません。
破れやキズ、汚れがあるものについては、それがわかるように個別で撮影しておくのも良いでしょう。
写真に番号をつけ、説明のためのメモを添付しても良いです。
個別の価格を知りたい場合は、エクセルでリスト化しておくのも効率的です。
まとめ
業者に送るメールは、すべて同じ文面、同じ添付ファイルで構いません。
あとは各社の返信を待って、一番高い金額を付けてくれたところに売却すれば良いだけです。
注意するとすれば、額面をはるかに超える希少価値のあるものを含む場合は、「全体でいくら」ではなく個別の価格を明示してもらった方が良いということです。
枚数が多い場合はそれが難しい場合もありますが、最低限、プレミアが付いたものがどれで、いくらの買値が付いたかは明らかにしてもらったほうが良いでしょう。
場合によっては、1つだけ別の業者に売ったほうがお得、ということも十分にありえるからです。