最終更新日 2023年5月12日 by plexus
環境破壊が始まったのはいつ?
近年、エコという言葉が頻繁に使われるようになりました。この単語にはエコノミーとエコロジーという2つの意味を略したものとして使われるのが一般的です。最近ではレジ袋が有料となるケースも増えてきましたのでエコバッグを使う事で地球環境に優しく、かつお財布にも優しい取り組みを増やして少しでも環境保全に貢献したいものです。
さて、人間は昔から地球の恵みを享受しながら近代まで共存を続けてきました。人間が生きていくために必要な衣食住を地球資源から手に入れていましたが、それは最小限に留まっていました。
しかし風向きが変わりだしたのはイギリス発の産業革命と言えるでしょう。それまでは衣類の製造は手織りが主流でしたが産業革命以降は工場で石炭を燃やし機械を動かす事で衣類を大量生産する事でコストを安く大量にモノを作る事が可能になりました。
この時に発する石炭のカスである二酸化炭素や有害物が大気中に大量に汚染されるようになり、この頃から環境破壊のペースが急激に始まったといって良いでしょう。ちなみに地球の平均温度が上がりだしたのは20世紀、21世紀に占める割合が大きいですがこの頃から始まったと言われています。
環境破壊にはどんなものがあるの?
さて環境破壊と一言でいっても様々なものがあり、直接的に人への生命や健康を脅かすもの、例えばオゾン層の破壊による皮膚へのマイナスの影響や間接的な影響、これは温度上昇に伴う海面温度の上昇で魚が獲れなくなる、日本で熱帯地方の蚊が発生するといったものです。これら問題になっている環境破壊にはどのようなものがあるのでしょうか。
まず取り上げるべきなのが過剰な動物の殺傷と植物の伐採です。我々が普段使っている紙は木を伐採して作られたものです。コピー用紙を無駄にして捨ててしまうというのは植物の過剰な伐採に繋がっています。またスーパーで売れ残った魚は過剰な動物の殺傷です。
日本をはじめ世界では廃棄している食物が問題で日本では政府発表資料で年間約1800万トンが廃棄されています。日本が年間輸入している食糧は5500万トンなのでいかに廃棄されているかがわかります。
次に日本人であれば忘れられない東日本大震災にも絡む問題ですが放射性物質の利用と廃棄です。これらは核兵器と原子力発電が主な使い道です。
エネルギー需要の増大と石油価格の高騰、そして二酸化炭素排出による問題が大きく取り上げられており、東日本大震災前までは原子力発電が脚光を浴びていました。
今でも発展途上国を中心に新たに建設される計画が具体的になっている国もあります。原子力発電には二酸化炭素の削減やエネルギー需要増加の期待に応えるというメリットがあるためです。
しかし使用済み核燃料には非常に強い毒性を持っており自然に人間に影響を与えないような状態になるまで1万年以上にのぼる長い年月が必要とされています。
これらの処理は地中に埋めるか海中に埋めるしか手段がないのが現状で場所にも限りがあり、今後の緊急な課題となっています。これらが地表に漏れ出してしまったらとてつもない環境被害となる事でしょう。
温暖化が進むとどうなるの?
オゾン層の破壊という問題も一時期と比べると沈静化してきたもののまだまだ予断を許さない状況となっています。
宇宙には紫外線がたくさんあり、地球の地表に到達するまえにオゾン層が大部分をカットしてくれますが、この層が薄くなる事で地表に紫外線が増加し、その結果肌や皮膚に悪影響を与え、皮膚がん患者が大幅に増加するとの研究結果が発表された事もあります。
主な原因はフロンガスで以前はエアコンなどに使われていました。今では代替フロンが使用されておりオゾン層へのダメージはないものに切り替わってきましたがオゾン層の復元には時間がかかる点、また以前使用していたフロンがオゾン層に到達するのに20年前後かかる事から時間差でマイナスの影響がやってきますのでしばらく予断を許さない状況が続く事でしょう。
そして環境問題イコール地球温暖化が思い浮かべるワードとしては一番大きい事でしょう。1905年から2005年までの100年間で0.74度も平均気温が上昇し、特に近年は上昇のスピードが速まってきています。その原因は今までは主に石油を燃やしエネルギーに変えていたのは先進国が中心でしたが、最近では発展途上国でもエネルギーを使用しているためです。
このままいくと今後100年間で気温は1.1度から最悪の場合6.4度上昇する可能性が指摘されています。それにともなって氷が溶けて海面上昇が起こり、今後100年間で18cmから59cmの上昇、ただし温暖化が千年単位で続くとグリーンランドの氷も消滅する事になり7m程度の上昇もありうるとする研究結果もあります。
そうなると高温や熱波の到来、ゲリラ豪雨の増加、旱魃の発生、水不足、食料不足、そして感染症などのリスク増大が挙げられます。
これらを防ぐために我々が身近に出来る事から始め、少しでも温暖化を食い止めて地球環境を次世代に残していかなければなりません。1つ1つ始める事が大切で、何もやってこなかった方はまずはエコバッグから始めてみるのがいいかもしれません。
井草実業は自然環境との調和をはかったプロセスと徹底した管理で、廃棄物を確実に最終処分しています。
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