音楽大学の卒業までにかかる費用

最終更新日 2023年5月12日 by plexus

子供を音楽大学に入れるには?

子供を音楽大学に入れて芸術の道を究めさせたいと願う親は少なくありません。

しかし音楽大学に入れさせるまでが結構大変です。

最初に思い浮かぶのがピアノですが、幼少期の頃から練習をさせないと音楽大学に入れさせることは非常に難しいです。

大学受験で課される課題曲を高校入学の段階である程度弾けるようになることが目安とされており、逆算をしていくと幼少期からレッスンを受け、発表会やコンクールにも積極的に参加していくことが求められます。

この時点でかなりの費用がかかりそうなことがわかります。

音楽大学に入学するまでに費用がかかるとすれば、家での練習環境を整備するケースです。

家にピアノを設置して常に練習しているようなところがかなり有利です。

ただこうした家は親が音楽に関する仕事をしているなどの事情があるケースが多く、それまで音楽に関してあまり触れてこなかった世帯にとってみれば高いハードルです。

まず防音対策が必要であり、周囲への音漏れを考慮しなければなりません。

過去にはピアノの音漏れをきっかけにトラブルになったことも多数報告されています。

環境整備だけで結構な費用がかかります。

レッスン代について

次に気になるのがレッスン代です。

音楽教室などは地域にも意外と存在するものですが、月謝という観点で見るとかなりバラけています。

かなり安いところがある一方、びっくりするほど高いところもあります。

ここで大事なのは値段ではなく、どのレベルの指導をしているかということです。

教えている人も音楽大学の卒業者という場合はその対策をしていることもあります。

場合によってはかなり長い付き合いになることもあるため、慎重に選ぶことをおすすめします。

そして、将来的なことを見据えた指導者選びが求められます。

受験対策は幼少期から始まっているとみて間違いありませんが、ピアノ以外であれば高校からでも間に合うものもあります。

ピアノの先生
写真/https://nao-klavier.jimdo.com/ピアノ教室/より引用

例えば声楽は高校から始めても十分間に合うと言われています。

声変わりの時期を経て音域がある程度確定した中で声楽の練習に励んでいけばチャンスは広がります。

そうした人でも絶対音感やリズム感などを養うためにピアノの練習は必要ですが、ピアノをメインとするよりもハードルは下がります。

いずれにしても、幼少期から親などが目標を設定してあげないと子供だけではなかなか大変なことがわかります。

実は音楽大学に入学して卒業するまでにかなりの費用がかかります。

国立大学をベースに考えると、初年度に支払う費用だけで300万円近くかかります。

国立大学の学費は私立大学よりも安い印象ですが、それでもかなりの費用がかかることがわかります。

授業料そのものの結構かかりますが、中でもインパクトが強いのは維持費の部分です。

この項目だけで100万円近い費用を支払わないといけません。

たくさんの楽器があり、それを維持していくのは結構大変なのは明らかです。

そのために学生にそれなりの負担を求めている背景があります。

意外なところでは先生とのピアノレッスンの費用でお金がかかるという点です。

入学しても様々な科目の試験が控えており、他にもコンサートや音楽会などが控え学内のイベントなどに駆り出されることもあります。
そのたびにレッスンを重ねており、学費をバイトなどで捻出している人にとっては痛い出費です。

しかしその費用をケチってしまうとパフォーマンスに大きな影響を与えるため、払わざるを得ない費用でもあります。

だいたい1回につき1万円程度であり毎月1回としても12万円はかかる計算です。

衣装も自分で用意する必要がある

発表会などではドレスが付きものですが、このドレスも当然ながら自前で用意します。

フィギュアスケートの衣装のように親が手作りして作るケースもありますが、ドレスを着る側も成長するため親がどうこうできるレベルではなくなってきます。

たいていはドレスを外注して着用しますが、人によっては先輩のドレスを譲り受けてアレンジして着用する人もいます。

ドレス1着の値段はだいたい10万円程度です。

細かな部分で費用がかかるのも音楽関係の大学ならではですが、体型を維持していけば今後費用負担が発生させないようにすることも可能です。

忘れてはならないのが居住スペースです。

普通の家ではなく防音対策がとられた家に住むことが必須ではないものの、奨励はされています。

そのため、業者に斡旋して探してもらうのが実情です。

通常の家よりも多少高めに家賃が設定されていることは明らかであり、その費用も負担しないといけません。

そうなると、大学卒業までに払うべき費用は1000万円を超えてしまうことは明らかです。

学生がバイトをして工面するケースや奨学金制度の活用、教育ローンの利用など様々な形で工面をしていかないといけません。

卒業したらすぐに大金を手にできるような世界ではありません。
むしろ卒業してからが勝負です。

大学在籍中にそのあたりのところを見据えた活動をしていくことが求められます。

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